誰も信じない
「あー、会社のそばだから我慢!!」


「ん?どうしたの?」


「うっせー!抱きしめたいのを我慢してんだから、これ以上誘惑すんな!」


新田さん…いや、一樹ってかわいいところがあるんだね。

いじわるして、近づこうとした。


「美穂。いじわるしてんだろ?それ以上近づくと、今夜帰りに送る時に襲うぞ?(笑)」


「あはは。(笑)」


ふと視線を感じた。



そっちを見たら、晃一が私達を見ていたけれど、私と目が合った瞬間に弱々しい笑顔を向けて去って行った。




チクン




胸が痛い。








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