誰も信じない
ガチャン


部屋のドアを閉めた直後、私はドアに寄りかかって、まだ激しく高鳴る鼓動を抑えようと、胸に手を当てた。


~~♪


この着信音は一樹だ。



電話に出ていいのかな?

絶対さっき出なかったことを、聞かれるよね?

晃一に抱きしめられていた、あの感触を思い出して、また鼓動が高鳴っていった。



電話に出ない方がいい。

眠っていたことにしよう。



私は携帯をテーブルに置いたまま、着信音がやむのを待った。









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