誰も信じない
ガチャ


会議室のドアが開いた。


「美穂。ここにいたのか。」


一樹に見つかってしまった。

もう逃げられない。


「携帯に電話してもメールしても返事がねーから、すっげー探したんだぞ?」


「ああ、充電切れしてるの。」


苦しい言い訳。

私、不自然な笑顔になってないかな?


「昨日何で電話に出なかったんだ?」


やっぱり聞かれた。

まさか晃一と一緒だったなんて言えない。






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