誰も信じない
「お待たせしました。」


いつの間に晃一が頼んだのだろう?

テーブルに置かれたカマンベールチーズを見て、私はびっくりしてしまった。


「あ、美穂はカマンベール嫌いだった?」


「ううん。大好きでよく食べるよ。」


「よかった。本当はカマンベールはワインの方が合うんだけどね。(笑)」


一口、カマンベールチーズを口にした。

匂いも味もクセがあるけれど、独特な甘味とクリーミーな食感が私のお気に入り。



でも今は食べる気がしない。

この一口でやめてしまった。









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