誰も信じない
繁華街を歩いて、いつものBarに向かう。私はそこのカクテルが大好き。カシスオレンジもお気に入り。スクリュードライバーもお気に入り。

お店に向かって歩いていたら、見慣れた人がいるのに気づいた。

いや、『人』ではなく『人達』だった。

学と愛理が手を繋いで歩いていた。



幸い私には気づいていない。私はこっそり隠れた。二人に見つからないように。


「何してるの?」


背後から声をかけられて、私は心臓が飛び出るほど驚いた。





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