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途中にあった窓ガラスに写る自分を見て足が止まった


「……あ、忘れてました…」


いつも頭に付いてたものがない


ポケットに入れておいた紫色のリボンを取り出す


ママから5歳の誕生日にもらったリボン…


「………」


服もここで用意したものを着る


外部からの持ち込みを避けたいのは明らかだった


「これもそのうち没収…」


どんどん思い出が消えて行く…


「……はぁ…」


自然とため息が出た


どこで道を間違えたのかは夢のおかげて明確にわかっていた


「全部自分がいけないんですよね…」






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