俺たち男という生物(もの)は。
水沢 勇気君。
1年生の男の子で
よく翔君と一緒に図書館に
来てくれてる男の子。
友達から勇気君のことを
聞くまでは、
それくらいの認識だった。
でも、実は彼は
私が思っていたより
すごい人だった。
「どうだった、て。
別に普通だよっ、
大体私は勇気君じゃなくて
翔君に用事があったんだし。」
期待の眼差しを向ける
友達を苦笑いで対応しながら、
私は言った。
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