俺たち男という生物(もの)は。
「そういうことを
教室で言うんじゃねーよっ。」
「うう〜…頭割れる…。」
そのとき。
キーンコーンカーンコーン♪
1時間めのチャイムが
鳴り響いた。
授業の用意を始めようと
すると…
まだ俺の右手にくるまれた
ままだった、
入部届け。
「あぁーっ‼忘れてたっ‼」
いつの間にか担任は
姿を消していた。
「翔、お前がしょーもないこと
言ってっから‼」
「俺のせいかよっ‼」
俺は慌てて教室を
飛び出したのだった……。