俺たち男という生物(もの)は。




散々笑ったあと、
司はふと「あっ。」と
何かを思い出したかのように
俺に聞いた。



「お前は?その人と
なんにもなかったのかよ?」

「は?」


なんにも、って
何なんだよ。

そりゃああのとき…。


図書館で林先輩を
抱きしめようとして
しまったけれども。



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