俺は黒船☆お前の鎖国を解いてやる?!
「じゃあね。高波君」


あいつの隣の女の子が俺に言った。


俺は手を振って答えた。


あいつが目を反らすより先に俺が視線を変える。


視線を反らされるのがイヤだったから。


そして、傘を開き、帰ろうとした時、


「また・・・・・明日ね。・・・・・高波君」


後ろから声がした。


誰?


「??・・・・・!!」


え・・・・・?


この声・・・・・。


それは間違いなく東条香織・・・・・あいつの声だった。


「あ、うん。また明日!!」


俺は動揺を隠すだけで精一杯。


そして振り向いた俺は、東条香織と目が合った。


今日2回目の重なる視線だった。

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