♥切なくてアブナイ△関係♥-短編-


なのに、俺は何であの時、君の手を離してしまったんだろう。


君があの時にあいつの傍にいなかったら、こんなことにはならなかったのだろうか?




……俺は夜通しそんなことを考えて、
また寝返りをうつ。




俺は早く梓を自分のものにすれば良かった。
後悔しても遅いけれど、
ずっとそう思っていたのは確かだ。


それなのに、しなかったのは……


「……っ」



――梓を幸せに出来るか、

俺なんかが幸せに出来るのか、



正直怖かったんだ。



< 14 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop