♥切なくてアブナイ△関係♥-短編-
「佐伯さん?」
「ふぇ?」
学校の屋上。
集中して、カメラのファインダーを覗いていたので、変なことが出てしまった。
「え、っと……何か御用?」
見覚えがある、綺麗な顔。
……えっと確か…、この人って。
え。
まさか。
大蓮寺奏夜さん!!??
「あ、あなた……大蓮寺さん!?」
「うん、そうだけど…僕のこと知っていてくれてたんだね」
「あ、当たり前だよ!大蓮寺さんと話せるなんて!」
真希ちゃんと啓ちゃんに早速自慢せねばっ!
……ちょっぴり自分でもミーハーだと思うけれど、
学園で有名人、しかもいつも女の子に囲まれている男の子と話せる機会なんてそうそうないもんっ。