T.M.City
暗闇の章
深い眠りから目が覚め、うっすらと意識が戻る
七色の雲の上に、うつ伏せで寝ていたようで、目を開くとすぐに雲のキラキラと輝く表面が目についた
(――?)
何があったのだろうか
朦朧とする意識の中で、ゆっくりと記憶を遡った
少しずつ鮮明に記憶が蘇ると同時に、意識がハッキリとしてきた
(そうだった。悪魔に襲われて……)
悪魔に襲われて、守護しなくてはならなかった双子の精霊を失った