T.M.City
 「ラディさんっ。また会えてよかった……」

安心に包まれたルリだったが、すぐにまた恐怖に包まれた

味方であるはずのラディが刀を振り下ろしたのだ

あまりにも信じ難い出来事に、何が起きたのか、全く理解が出来なかった

振り下ろされた刀の先が頬を掠れ、微かな痛みが走る

 「ラディさんっ?一体これは、何のつもり……?」

いつもの弱々しい口調でルリは訴えた

ラディは今までに見たことのないくらい真剣な表情をしていた

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