T.M.City
成り行きでトーチメンチャーシティに連れてかれ、戦闘能力も無いのに魔物退治を強いられている

毎日が窮屈で、おっかなくて、こんな日々を強いられるくらいなら、魔物に殺された方が幸せなのかも知れない――そんな無駄な考えが頭を過るのだ

そんなルリの耳に飛び込んできたのは、魔物の苦しむ鳴き声だった

ルリは目を閉じたまま、体に痛みが無いことに気付き、慌てて目を開けた

目の前に落ちてきたのは、獣の姿をした魔物の残骸、そして、空中から雲の上にスタッと着地をした少年の姿

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