T.M.City

泣きそうなルリの顔を見た少年、ラディはため息を吐いた

持っていた刀をスウッと消した

 「まぁ、逃げなかっただけ成長したな」

呆れた顔をしつつラディは言うとルリの手を引っ張った

 「腰が抜けて動けないよ…」

弱々しい声でルリは言った

 「ああそーかいっ」

言いながらパッと手を離した

そもそもの元凶は、ラディから始まった

 「ラディさんが人違いしなければ、僕はこんな怖い思いをしないで済んだんだ…」

泣きそうな声でルリは訴えた

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