T.M.City
「まーたその話かい!?てゆーか、人のせいにすんなってー」
朗らかに笑いながら言うと、ラディはルリの肩をバシッと叩いた
ラディはいつでも楽しそうな様子だ
いつも憂鬱で窮屈な思いしかしないルリとは真逆な存在だった
(本来なら僕はトーチメンチャーシティに派遣されることはなかったんだ…)
ルリがラディに出会ったのは、つい最近だ
人間の世界でいうと、五日くらい前だろうか
いつものように、天の世界にある学校の中庭で、コッソリ昼寝をしていた時だった