未来GIRL
翌朝、ミチルがとんでもない計画を口にした。


「船をチャーターしたの。兄弟島へ行くわよ」


さっさと荷物を片付け始める。


「どういうこと?」


トーストをかじりながら尋ねた。


「これだけ探しても見つからない。どうしてだと思う?」


「さあ」


「さあって。たまには頭を使いなよ」


「あのなぁ・・・」どこまで人を小馬鹿にすれば気が済むのか。


「彼らが冬眠したからに決まってるでしょ」呆れた顔でミチルが吐き捨てた。
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