未来GIRL
でも一抹の不安。


先輩はデートしてくれるのかな・・・。


『もうすぐ死ぬの。だから最後の思い出にデートしてください』


そう伝えれば、よっぽど冷酷な人でない限り同意するだろう。


でもそれじゃ、相手は重すぎるし、ちっとも盛り上がらない。


携帯を開き、高速でメールを打った。


『突然ですけど、今度ホントにデートしてくれませんか? 土下座してでも先生に外泊を許可してもらいますから。行先は先輩にぜんぶお任せします』


送信ボタンを押した後、どうしようもなく涙が出た。
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