未来GIRL
「これね、あなたのパパのお墓よ」


ワタシは首も据わらぬ息子を抱き、手を合わせた。


墓石には「星神マモル」と彫られている。


彼はプロ野球選手として活躍し、天寿をまっとうした。


隣には「星神ユイ」が眠っている。


「あなたもパパみたいな立派なプロ野球選手になるのよ」


そう言うと、息子が急に泣き出した。


彼にしてみれば、いい迷惑だ。


生まれたばかりというのに、大人の都合で将来を決められてるのだから。
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