未来GIRL
エアトレインが来るまでベンチで空を眺めた。


子守唄を聞かせながら見てると、雲がマモルの顔に似てる気がした。


「あなたのパパね、ホントにいい男だったのよ。性格は単純で騙されやすいけど、優しくて、思いやりがあって」


そう言うと、べそをかいてた息子が笑顔を見せた。


「あら? パパの話、もっと聞きたいのかしら」


なおもケラケラと声をあげて笑う。


「じゃあもう一つ、教えてあげるね・・・」
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