未来GIRL
「びっくりしたかって聞いてるんだけど…」


うわぁ、寄るな!


気味悪い。


とりあえず外へ逃げよう。


あれ? 体が動かない。


それもそのはず。


腰がとっくに抜けていた。


ところが、慣れとは恐ろしいもので、十分も経つと子猫と普通に会話するオレがいた。


さらにもう十分が過ぎる頃には、
「ねえ。“吾輩は猫である”って言ってあげようか?」
「おちょくってんのか!」
と、ボケと突っ込みが成立するほど馴染んだ。
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