未来GIRL
お母さんに誘われ、ボクとミチルは病院の喫茶室に入った。


八王子へ急ぎたいミチルは最高にふてくされたけど、説得に応じ、十分だけという条件で許可した。


でも、ミチルの機嫌なんてどーでもいい。


赤い造花が飾られたテーブルを三人で囲むようにして座ったが、お母さんの表情は相変わらず暗いままだ。


その理由が気になって仕方がない。


顔を合わせるのは今日が初めてだけど、お母さんは新聞で見たオレを記憶してて、声をかけたそうだ。
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