未来GIRL
ユイにもしものことがあったらどうしよう。


首を横に振り、ネガティブな想像を追い払った。


そんなはずない。ユイがいなくなる日が来るなんて、そんなこと絶対にあっちゃいけない。


重たい空気の中、ミチルが腕時計に目を落とした。


「はい、十分経過。もういいでしょ?」


そう言って立ち上がり、袖を引っ張る。


バカ力が半端ない。


たぶんリストバンドは腕力を増強する装置なのだろう。
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