未来GIRL
「無理しないで。私、何もかも知ってるのよ」


「何の話?」


お母さんはとぼけ、花瓶を持ち上げた。


「私、もうすぐ死ぬんでしょ」


その途端、ガッシャーンという音が響き、床で花瓶が派手に割れた。


お涙ちょうだいもののドラマでよくある光景だ。


まさか自分がその主人公になるとは思ってなかった。
< 69 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop