未来GIRL
すると、ミチルはわざとらしく腕時計に目を落とし、
「いっけない! うちに電話入れるの忘れてた」と退室した。


どうやら気をきかせてくれたらしい。


不意に山の上で聞いたミチルの言葉が甦った。


『ユイちゃんにもしものことがあったとき、アンタきっと後悔すると思うよ。ユイちゃんが元気なうちに、あんなことや、こんなことも、してあげておけばよかったって。たとえば、告白しておけばよかったとか』


やっぱり、この場で打ち明けるべきか。
< 85 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop