最恐少女 ~伝説の修羅再び~



だめだ




お前はちゃんとつかんでないと、



どこかに行っちまう…






「な、な…」





だけど、



すぐ目の前にいるはずなのに、



必死で伸ばす手が麻生に届くことはなくて…






「チッ…」




なんで、届かねえんだよ





思い通りにならないこの空間が、体が、



憎たらしくて仕方ねえ







目の前の麻生は、




切なく、ただ泣きそうな目でオレを見てる







…なんで、



そんな泣きそうな顔してんだよ




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