最恐少女 ~伝説の修羅再び~
「ドームに、ですか?」
困惑と疑問を浮かべる柏木に、レオは静かに言い放った。
「修羅の女が、脱走を目的にそこへ向かった。」
「…っ!!」
「あそこでなら、修羅の力を思う存分出せるだろう。
今のうちに、麻生 ななの実力を見ておきたい。」
「し、しかし…」
淡々と言葉を紡ぐレオに、柏木は焦りを隠すことができない。
「実力を試す以前に、早く助けに行かなければ、修羅の娘は死にます…!!」