最恐少女 ~伝説の修羅再び~
「早く、あのドームに入ってしまう前に娘を止めないと…」
死ぬ
それは最後まで言葉にならなかった。
「オレの言うことが聞けねえのか。モニターを回せ、って言ったんだ。」
「…っ!!」
柏木の顔がみるみる青ざめていく。
だがすぐに「申し訳ありません」と頭を下げると、すばやく何やら機会を操作し始めた。
それを見て、レオの口角が密かに上がる。
死んだら死んだで、別にいいよ。
オレはただ、かつて伝説と謳われた…
修羅の力を見てみたいだけなんだからさ。
レオの不適な笑みと共に、
目の前の大きな画面がすぐに切り替わった。
そこには、あの恐ろしいドームを前に佇むななの姿が…
「君は、そこを抜け出すことができるかい…?」