最恐少女 ~伝説の修羅再び~
17 本当の気持ち
「ハア、ハア…」
間に、合った…
レオから黒竜殺害予告を知らされ、私は死に物狂いで、あのドームを抜けて駆けつけたのだった。
目の前には、無我夢中で蹴りを入れてしまった神崎…いや、人造人間が砕かれた壁の破片に埋もれている。
ここからは足だけが見えるがピクリとも動かない。
「…っ!!」
安心したのも束の間、私は勢いよく背後を振り返った。
「蓮…っ!!」
そこには、まるで信じられないものでも見るような蓮の顔。