最恐少女 ~伝説の修羅再び~



「全部、何とか…くぐり抜けて…」



「……」







蓮は一度言葉を失い…






「ふっ…」



「…蓮?」






何かに耐えるように、ふと顔を下に向ける。




そして…






「はははっ!!


てめ…なんつー女だよっ!!」






瞬間、蓮は声を挙げて笑い始めた。







「ちょ…!」




めっちゃ命がけで戦ってきたのに、何でそんなに笑われなきゃいけないの…!?









だけどそれよりも…





「…っ」





こんな蓮、初めて見る…






お腹を抱えて前髪を揺らす蓮の顔に、



胸が大きく高鳴った。





< 440 / 556 >

この作品をシェア

pagetop