最恐少女 ~伝説の修羅再び~
19 幕開けと終わり
あるモニターを目の前に、
オレは1人佇んでいた。
目の前の画面には、着々と完成に近づきある、新しい人造人間。
あの日の、ななの戦闘能力のデータをまとめて開発した、新しい人造人間だ。
それを見ているうちに、思わず拳を握りしめる。
もう少し、もう少しだ…
もう少しで、オレは恐れられても恐れることはない、
力と権力を持った存在になれる。
だが…
今にも高笑いしそうな、歓喜に満ちたレオの表情からは、
ほんの少しの、彼の悲しい過去が見え隠れしていた。
あれは、今から10年ほど前にも遡る-‥