最恐少女 ~伝説の修羅再び~



答えない代わりに、ななは黙って俯く。








あの日確かに、ななは確信していた。






レオが、自ら死を選ぶことに。




絶対的な確信があったはずだった。








けど、



レオは存在している。




こうして、私の目の前に、だ。









あのとき、やはり生きたいと思ったのだろうか。



いや、心変わりしている時間など、あのときはなかったはずだ。









「どうして…」






思わず呟いてしまった私に、レオは言った。






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