最恐少女 ~伝説の修羅再び~
そう語るレオの顔は、
今までにないくらい、人間らしい表情だった。
「目が覚めたころには、周りに人がたくさんいて…
オレは2人がかりに担がれて地上へ運ばれようとしてた。
そのときオレの上には、
庇うようにして、もはや人間の形とは言えないものが乗っかってた。」
「……」
私は思わず口元を抑える。
溢れるそれは、もはや止まることを知らなかった。
「オレにはすぐわかった。それが…自分を守ってくれた、カンナだっことに。」