最恐少女 ~伝説の修羅再び~
「ねえ、蓮…」
「…ん?」
「今日の帰り、一緒に帰ろ」
翔に、みんなで材料買いに行くって言われたけど…
でも蓮は、
「…ったりめーだろ。」
そっけなく、だけど一言そう言った。
嬉しくて、私はコツンと、蓮の肩に頭を乗せる。
それに応えるようにして、
蓮もその上に自分の頭を置いた。
ふと思うんだ
あの日以来、修羅の力は嘘のように消えてしまった。
だけど、いつか本当に何かを守りたいと強く思ったとき、
この修羅の血は、私に力を貸してくれるんだろうか…
その「守りたいもの」は、きっと…
私たちはお互いどちらからともなく、
静かに指を絡ませ合った-‥。
お し ま い