好きと嫌い
すると歩いていた伊能君がこちらを振り向いた。そして
ニコッ
と私を見て笑った。そして不思議がる彼女の手を引いてどこかへ歩いていった。
「!!」
私は思わず顔を赤くして走った。暫く走ってから私はその場に呆然と立ち尽くした。気づかれた・・・でもなんで、笑ったんだろ。知らんぷりして欲しかったのに。
「私、伊能君が分からないよ・・・」
そして私が伊能君に対して感じてる想いも分からないままだよ。