好きと嫌い
カツカツと伊能君が私に近づく。思わず後ずさりをするがすぐに壁側に追いやられる。
「確かめてみる?」
耳元でいつもと違う低い声で囁く伊能君。私はカーッと顔を赤くした。
「た、たしかめ?」
ていうか伊能君顔が近いっ!!
私が伊能君から顔を逸らそうとした瞬間
「・・・っ!?」
ちゅっと私の唇に柔らかい感触がした。私の目の前には目をつぶった伊能君。あれ?つまり、私・・・今
伊能君とキスをしてる・・・?
「んっ・・・」
どんどん激しくなる伊能君のキス。私は生まれて初めてのキスにどうしたらいいか分からずただされるがままだったけどだんだん息が苦しくなってきた。
「やっ、やだっ!」
ドン、と伊能君を叩くとようやく唇が離れた。