すいまー
「……でも…私が知らないだけで、水の中はきっと素敵なんでしょうね」
私もプールに入ってみようかな。などと言いながら飛び込み台の上に腰を下ろし、足先だけ水につける。
「……じゃあ、おいでよ。」
その言葉と同時に私の左腕が引かれ、身体が水面へと傾いていった……。
―バシャン――――――
気が付いた時には水中で、早川先輩に抱き止められていた。
驚きのあまり声を発せずにいた私の耳元で早川先輩が囁く。
「……ね?………水の中って…心地良いでしょ……?」
その言葉に顔が赤く染まっていくのを感じた。