すいまー
「あっ……のっ………。はやかわっ……せんっ、ぱい……。」
早川先輩の鍛えられた身体に抱き締められたまま身動きのとれない私は愁願するように早川先輩を見上げ、声を絞り出した。
「ねぇ……誘ってんの…?」
そう言って早川先輩は男らしい大きな手で私の身体のラインをなぞる。
その手の動きに身体が揺れ、初めて自分の着ていた白いティーシャツが透けている事に気付く。
その上、早川先輩は競泳水着を着用しているだけで上半身は何も纏っていなかった。
「……っ。」
元は、早川先輩が私の事を引っ張ったからじゃないですか!
そのような言葉を発する事が出来るわけもなく、私はただ目を強く閉じる事しか出来なかった。