高校でびゅーっすか!?



そしてどうにかこうにか自分の教室まで問題なく辿りつき、席につく


なんとか一安心だが、まだまだこれからも試練は続く

まず第一に心配なのは、俺と早見の席が離れていること

出席番号は名前のあいうえお順なので、早見(ハヤミ)と馬鹿(※ウマシカ)で大分遠い

あいつが問題をおこせば、フォローはできないだろう



俺があれこれ考えていると、教室の扉がガラッとあき教師が入ってくる


教師の顔を男か女か確認しようと思った瞬間、真っ白の粉が舞い上がり、全く顔が見えなくなった



「だっ…だれだああああ!!
新学期早々こんないたずらしたのはあああ…!!!!」

な…なんて古典的な黒板消し落下罠


そんなことをした奴の頭は計り知れないほど馬鹿だとドン引きし、さらに鳴り声が男だったことによって俺はがっくりしながらも早見の方をちらりと見る



「!」



あいつ、爆笑してやがる…!!!!


早見は机に突っ伏して、声は上げないものの肩を小刻みに震わせて笑いをこらえているようだった


明らかにあいつだ!
あいつが仕掛けたに違いない!!


「早見、てめぇ小学生か…!!!!
………………あ。」






< 12 / 21 >

この作品をシェア

pagetop