高校でびゅーっすか!?
「早見……。」
「Zzzz…。」
こいつ…、本すら逆さまだ…!
「おい、早見。」
「ん……。」
ようやく早見は起きたようで、ボーッとしながら俺に見上げると気持ち悪いほど爽やかな笑顔を向けてきた
「ごめん、どうしたの?」
そういう早見の笑顔の周りに、バラの花が見えるのは気のせいだろうか
「は…早見……???」
「……あ。」
俺が揺さぶるとようやく完全に意識がこちらに戻ったようで、げんなりとした顔になった
「なんだ、お前かバカ。
無駄に笑顔振り撒いちまった。」
「無駄にとは何だ!
無駄にとはぁ!!」
俺はできるだけ小さな声で怒鳴る
そこに、可愛らしい女の子が近づいてきた
「えっと……、早見君、ば…馬鹿君(?)、これ、先生が勝手に今決めた係みたい。
自分の係だけでも見てて。」
そういう彼女に俺はこの日最高のキメ顔を作る
「ああ…、わかったよ、エンジェルちゃん。」
ナチュラルに名前の読み方間違えられたけど気にしない、気にしないぞー!!(泣)
「あ…、じゃ、じゃあお願いね!」
そういうと彼女はそさくさと去っていく
「あれは俺に惚れたな…。」
「いや、あれは確実にキモがられてる。
顔にわかりやすく書いてあったぞ。」