私とテニスとあいつらと
昨日の命がけの追いかけっこをしたせいで両足がかなり痛い。
両足をガタガタさせながら、私は早めに家を出て学校へ向かう。あぁちくしょう。送り迎えが羨ましいぜ。
「あー・・・やっと学校着いたよ」
いつもの2、3倍の時間をかけて私は学校にたどり着いた。そして校門の前の人たちに私は驚きを隠せなかった。
「・・・・・なんだこれ」
目の前の校門にはキャーキャー言っている女子。そして校門の奥にはなんと昨日命がけの追いかけっこをした幸田。そのちょっと後ろには7人の名も知らない男子生徒と連の姿が。
私の顔が引きつる。なんせ幸田とは昨日の今日だ。きっとイイことがあるはずがない。
通学するだけで疲れていた私は、また校壁を飛び越え学校へ行こうと思い、がくがくしている足を引きずり校舎裏に行こうとした。
しかし、何気なく目に映った幸田の後ろにいる男子生徒Aの持っている物に、私の視線が釘付けになった。
「もしかして・・・」
なんと、男子生徒Aの持っている白い物体と黄色い布は、私が昨日幸田にぶつけてしまったスニーカーと、校壁と飛び越えた時に落としてしまったであろうお気に入りのハンカチ・・・に見える。
「い、いや。あれは私のじゃないかもしれないし」
そう思った私は、もう一度男子生徒Aに視線を向けた。そしてよく見てみると、男子生徒が持っているのは右足用のスニーカーとお気に入りの黄色いハンカチ。頭を横にぶんぶんと振り、よく目を凝らして見てみても、やっぱり右足用のスニーカーとお気に入りの黄色いハンカチ。
その場に立ち、どうしようかと考えている私に衝撃的な会話が聞こえてきた。
「この靴の持ち主知らねぇ?・・・あ、まじ?」
「おー、君だったんか」
「・・・おい、お前等騙されんな。俺に靴をぶつけた奴はコイツじゃねぇ。その証拠にこの靴履けてねえじゃねーか」
・・・なんと私、あいつらに探されてます。
昨日の私の忘れ物を使って私を探し出しています。本気で探しています。その証拠に、幸田の後ろには連を含んだ友達と見られる人たちの姿が。
女の子一人見つけ出すのになんという男なんだ・・・
両足をガタガタさせながら、私は早めに家を出て学校へ向かう。あぁちくしょう。送り迎えが羨ましいぜ。
「あー・・・やっと学校着いたよ」
いつもの2、3倍の時間をかけて私は学校にたどり着いた。そして校門の前の人たちに私は驚きを隠せなかった。
「・・・・・なんだこれ」
目の前の校門にはキャーキャー言っている女子。そして校門の奥にはなんと昨日命がけの追いかけっこをした幸田。そのちょっと後ろには7人の名も知らない男子生徒と連の姿が。
私の顔が引きつる。なんせ幸田とは昨日の今日だ。きっとイイことがあるはずがない。
通学するだけで疲れていた私は、また校壁を飛び越え学校へ行こうと思い、がくがくしている足を引きずり校舎裏に行こうとした。
しかし、何気なく目に映った幸田の後ろにいる男子生徒Aの持っている物に、私の視線が釘付けになった。
「もしかして・・・」
なんと、男子生徒Aの持っている白い物体と黄色い布は、私が昨日幸田にぶつけてしまったスニーカーと、校壁と飛び越えた時に落としてしまったであろうお気に入りのハンカチ・・・に見える。
「い、いや。あれは私のじゃないかもしれないし」
そう思った私は、もう一度男子生徒Aに視線を向けた。そしてよく見てみると、男子生徒が持っているのは右足用のスニーカーとお気に入りの黄色いハンカチ。頭を横にぶんぶんと振り、よく目を凝らして見てみても、やっぱり右足用のスニーカーとお気に入りの黄色いハンカチ。
その場に立ち、どうしようかと考えている私に衝撃的な会話が聞こえてきた。
「この靴の持ち主知らねぇ?・・・あ、まじ?」
「おー、君だったんか」
「・・・おい、お前等騙されんな。俺に靴をぶつけた奴はコイツじゃねぇ。その証拠にこの靴履けてねえじゃねーか」
・・・なんと私、あいつらに探されてます。
昨日の私の忘れ物を使って私を探し出しています。本気で探しています。その証拠に、幸田の後ろには連を含んだ友達と見られる人たちの姿が。
女の子一人見つけ出すのになんという男なんだ・・・