私とテニスとあいつらと
「幸田ぁぁぁぁ!!!」

私はその日の放課後、休み時間に裕樹にもらったプリントを握り締め、まっすぐ部室に行った。

「うるせえ!ドアはもっと静かに開けろ!!」
「そうっスよ!そんなんだと嫁の貰い手いなくなるっスよ」
「黙れ。そんなことより、何なのよこれ!」

私はずかずかと幸田の前まで歩いていき、目の前にある机の上にプリントを叩きつけた。

「何だじゃねーよ。プリントだ」
「そんなことわかってるっつーの!この内容は何って聞いてんだろーが!!」
「そのまんまだ。見てわかんねーのかこのイモ女!」

ブチッ・・・!

普段は穏和な私もさすがに今のこの幸田の言葉にブチ切れ。迷わず幸田に掴みかかった。

「お前ぶっ殺す!!」

それから私と幸田は、皆が命がけで止めに入ってくれるまでの30分、アルティメットな喧嘩を部室で繰り広げていた。


そしてその後も約40分、ほぼどつきあいに近い感じで問い詰めわかったプリントの詳しい事実。


『レギュラーは追っかけの女子達から逃げ混乱を避けるために、クラスが違くともレギュラー全員で班をつくり、他の人たちとは別行動をする。もちろんマネージャーもレギュラーをマネージメントしなければならないので一緒の班になること』


こんなのマネージャーの意味ないじゃん!しかも他の人とは修学旅行が終わるまで別行動。なんと部屋まで一緒らしい。




冗談じゃない!!!




< 33 / 51 >

この作品をシェア

pagetop