私とテニスとあいつらと
「あ、俺やん」


なんと王様のくじを引いたのは芥川。




終わりだ終わり。え、何がって?




私の人生だよ。




だって、芥川みたいな変態が王様のくじを引いた=「2番と7番がちゅう♪」とか変なことを言い出す確立がものっすごく高い=私が当たるかもしれない。

そんなの絶対認めない!

「んじゃあ3番に命令や。語尾に『にゃあ』をつけて今日一日過ごしぃ」




うっわあ・・・出たよ、出た出た。芥川の変態っぷりが。もうこうなったら趣味丸見えですよね。

「えー!俺かよ!マジ無理~!!」

なんと可哀想なことに、芥川のマニアな命令を受ける事になったのは裕樹。

「ははっ!裕樹ドンマイ」
「おい桑本、俺に今日一日話し掛けるんじゃねーぞ」
「はぁ?お前ひどい奴だな・・・・・・ニャー」
「ギャハハハハ!!!!」

幸田と裕樹の会話のやり取りを見て爆笑しているのは亮。
あまりにも笑いすぎてつばが器官に入り、ゲホゲホ言っているのを見て次は裕樹がゲラゲラ笑っている。

「よし!じゃあ次行くぞ~」

全員からくじを回収し、準備を整えた連が口を開いた。

「おー・・・あー、笑いすぎて腹いてぇ」
「お前明日覚えてろよ・・・!」

今まで見たことも無いような目付きで亮を睨む裕樹と、これから自分がどうなるかをわかっていない亮。

「おい、そんなこといいからさっさとくじ引け」

幸田にそう言われて2人はくじに手を伸ばす。

「はい、王様だーれだ!!」


今度こそ普通の人が王様のくじを引きますように・・・・!



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