私とテニスとあいつらと

「きゃー!これ超美味しそう!!」

思う存分このブルジョワの食事を楽しむと決めた私は、自分の食べたい物を次々と取り皿にのせていく。それはもう育ち盛りの男子並みに。

「あ!これも美味しそ~!」
「美月あんた、そんなに食べて胃もたれないの?」

次々と取り皿に食べ物をのせていく私に、隣で見ていた蘭が半分呆れながら訪ねてきた。

「ぜんっぜん余裕!むしろこれだけじゃ足りないから!」
「・・・・・」

この時蘭が、謎の生命体を見るような目で私を見ていたという事は、私の見間違いだと勘違いしておこう!

「蘭!早く食べよ食べよ~!」
「はいはい」

そう言って私は蘭の手をひき席へと早足で向かった。




「なっ…なにこれ!!!すっごい美味しいんですけど!」

取ってきた料理を口に運んだ瞬間、口の中に広がる美味しさに、人目も気にせず叫んでしまった。あ、周りがドン引きした表情で私を見てる。けどそんなこと気にしてたら、食べたいもの食べれないしねっ☆

「よっしゃー!次はあっち側制覇してこよーっと!」
「美月まだ食べるの?」
「もちろん!このバイキングの全種類制覇してやるわ!」
「あんた一回病院行った方がいいわよ」

私にそう言いながら呆れている蘭を横に、私は大皿三枚を持って、席を立った。


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