私とテニスとあいつらと
昼を食べ終わった私たちは、教室に戻り次の授業の準備をしていた。
「ねぇ美月?」
「んー?」
「あんた、私が昨日言ったこと覚えてる?」
「あー・・・なんだっけ?」
私がそう言うと、蘭は机をバン!と思い切り叩いて立ち上がった。
「なんだっけじゃないでしょ!」
「はっ、はい!!あ、い、今思い出しました!」
実は思い出してないけどね。でもここはこう言うしか私が生き延びる道はないんです。そして周りの皆の視線が痛い。そうしているとチャイムが鳴り、先生が教室に入ってきた。た、助かった~・・・
そして蘭は私に「幸田とはホントにかかわらないでね」と言って席に着いた。
今日一日の全ての授業が終わり、部活に入っていない私は帰る支度をしていた。
「美月!」
「あ、連!もう部活行くの?」
「おー。お前は?」
「私?私は部活入ってないよ」
「なんだよ、なんか入んねーの?」
「うん、ってゆーか連って何入ってんの?」
「俺はテニス部」
「へー。ま、頑張れ!」
「おう!ありがとな!!」
そう言うと連はじゃあな!と言って部活へ行ってしまった。あー、青春だな~なんて思っている私は何歳なんでしょう。
「・・・帰るか、うん」
玄関についた私は、靴箱からスニーカーを出し、スニーカーに足を入れた瞬間、右足に違和感を感じた。
「砂利入っちゃってるよ」
昼に蘭と一緒に芝生でごろごろしている時に入ったのだろう。私は砂利を取ろうとスニーカーをぶんぶんと上下左右に振った。バーのマスターもビックリするくらい高速で振って振って振って振りまくった。それでもまだ砂利が落ちてくるスニーカーをぶんぶんと振っていると、振りすぎたのかスニーカーを上に振った瞬間、勢い余って後ろに飛んでいってしまった。
バシィ!!!
静かな生徒玄関に、乾いた音がキレイに響いた。いや、そんなはずはない。だって今まで私一人だったんだもん。誰もいない誰もいない、そうであってくれ!!!壁に当たったんだそうだ壁にっ!!!
「ねぇ美月?」
「んー?」
「あんた、私が昨日言ったこと覚えてる?」
「あー・・・なんだっけ?」
私がそう言うと、蘭は机をバン!と思い切り叩いて立ち上がった。
「なんだっけじゃないでしょ!」
「はっ、はい!!あ、い、今思い出しました!」
実は思い出してないけどね。でもここはこう言うしか私が生き延びる道はないんです。そして周りの皆の視線が痛い。そうしているとチャイムが鳴り、先生が教室に入ってきた。た、助かった~・・・
そして蘭は私に「幸田とはホントにかかわらないでね」と言って席に着いた。
今日一日の全ての授業が終わり、部活に入っていない私は帰る支度をしていた。
「美月!」
「あ、連!もう部活行くの?」
「おー。お前は?」
「私?私は部活入ってないよ」
「なんだよ、なんか入んねーの?」
「うん、ってゆーか連って何入ってんの?」
「俺はテニス部」
「へー。ま、頑張れ!」
「おう!ありがとな!!」
そう言うと連はじゃあな!と言って部活へ行ってしまった。あー、青春だな~なんて思っている私は何歳なんでしょう。
「・・・帰るか、うん」
玄関についた私は、靴箱からスニーカーを出し、スニーカーに足を入れた瞬間、右足に違和感を感じた。
「砂利入っちゃってるよ」
昼に蘭と一緒に芝生でごろごろしている時に入ったのだろう。私は砂利を取ろうとスニーカーをぶんぶんと上下左右に振った。バーのマスターもビックリするくらい高速で振って振って振って振りまくった。それでもまだ砂利が落ちてくるスニーカーをぶんぶんと振っていると、振りすぎたのかスニーカーを上に振った瞬間、勢い余って後ろに飛んでいってしまった。
バシィ!!!
静かな生徒玄関に、乾いた音がキレイに響いた。いや、そんなはずはない。だって今まで私一人だったんだもん。誰もいない誰もいない、そうであってくれ!!!壁に当たったんだそうだ壁にっ!!!