わたしががんばっても。
あぁ、君はこんなにも。
現在の時刻午前6時50分。
わたしは1人で昇降口で稜を待ってる。
もう1回がんばろうって決めた。
「眠い…」
ふわぁぁ…とあくびをする。
今日は5時に起きた。
泣きすぎて頭がクラクラする。
ザワザワ…
1時間くらいたってから、多くの人が登校しはじめた。
「あれ!?麻琴、どうしたの?」
そう言ってわたしにかけよってきたのは恋ちゃん。
「あっ…稜、待ってるの。」
「そっかそっか。頑張るって決めたんだね。」
優しく微笑み、恋ちゃんはわたしの頭をなでた。
「じゃあ、わたしはジャマになっちゃうから、先教室行っとくね。」
「うん!」
恋ちゃんは手をふって行ってしまった。