わたしががんばっても。
「さみーな。麻琴大丈夫?」
「うん。」
今、駅にあるショッピングモールに向かって稜と手をつないで歩いてる。
外の空気は寒いけど、つながれた手はあったかい。
「ねぇ…稜?」
「ん?」
稜は首をかしげてわたしを見る。
「想い想われるのってすごい幸せだね。」
そう言って稜に笑いかけると、いきなりわたしを抱きしめてきた。
「ちょ…稜………」
人通りが多くなってきているのに道の真ん中で…///