わたしががんばっても。
傷つけてしまった君に。
すごく可愛い僕の彼女の麻琴。
今、君は再びオレの隣で笑ってくれている。
オレはあんなに最低なことをしたのに。
散々 君を泣かせたのに。
「稜?…帰らないの?」
自分の机のイスに座ったままのオレを見て麻琴は首をかしげる。
「…あぁ、帰ろっか。」
カバンを持って麻琴の手をギュッと握る。
麻琴も笑いながら強く握り返してくれた。
すごく幸せなひととき。
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傷つけてしまった君に。