わたしががんばっても。

南からの提案でオレは麻琴にヤキモチをやかせたくてひどいことをした。

毎日送ってたメールをしないようにして、他の女達と帰るようにした。


いつも待ち合わせてた昇降口でわざと麻琴に見せつけるように女と喋る。

確かその女は…結構前に告られて、フッてからもつきまとってくる奴。

いつもとは違いオレが相手しているのをいいことに、やたらベタベタしてくる。




「ねぇ、稜。今日、帰り一緒に帰ろー♪」


麻琴がいるのを知っててオレはOKした。

「あ、麻琴。今日、わりーけど一緒に帰れねぇ。」

オレは妬いてくれることを祈って今、麻琴に気づいたフリをして話しかけた。


なのに麻琴は


「ん…わかった。」

そう笑って、行ってしまった。



…彼氏が他の女と帰ろうとしてんのに

なに笑ってんだよ……

そんな感じで麻琴に軽くイラつきを抱いた気がする。
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